青いケシの定番のひとつ
メコノプシス・アクレアータ
パキスタンからインドにかけての西ヒマラヤの山中に生育し、1833年に英国人植物学者J.F.ロイルによって初めて収集された。
花の色は水色から濃い青紫まで、また、株の大きさも生育環境によって大きな変動がある。
モンスーンの影響の強いヒマチャール・プラディッシュ州サーチ峠の南面(インド側)とカシミールに近い北部での観察した。

 サーチ峠南面の環境
標高3100mから3300m前後。針葉樹林帯から高山帯にかかる山道。沢に近い湿気の多い岩壁の上。
 
 
   
   いずれも花弁の色は薄く、株高も低い。
花数も2~3個である。
岩の隙間で根を張り、栄養分の少ない
環境で生育している。
 
カングサール(サーチ峠北部)の環境
人家や畑のそば、羊やヤギが放牧されていて(糞など)栄養分の多い斜面。
 
 
 
 カングサールのアクレアータは環境の利を生かして、自由奔放、のびやかに育っている。