2023年 カレンダー(サンプル版)

今年(2022年)、4月にコロナ対策の再入国待機規制が緩和されたため、3年ぶりに海外へ花探索に出かけました。ネパールは4年ぶりでしたが、4種の初見を含めて6種の青いケシを見ることができました。また、国内では西日本(特に四国)を中心に巡りました。各地で撮影した花で四季の花カレンダーにしました。
以下はそのサンプル版です。画像をクリックすると拡大します。
今年もチャリティカレンダーとして販売します。このページの最後に申し込み方法を記しましたので、ご希望の方は是非お申し込みください。

表紙    
撮影データ
1.花の名  学名(または英語名)
  科名属名
2.撮影地
3.解説
ビストルタ・アフィニス
Bistorta affinis (Himalayan fleeceflower)
タデ科イブキトラノオ属
ネパール中部・ラムジュンヒマール

アフガニスタンからネパール東部にかけて分布し、ネパールのトレッキングではよく見かける。マット状に生育し、時に大群落を作る。ながめは大変壮観である。右手奥の白い頂きはカングルI峰(標高6,981m)。
一月
ガンセキラン(岩石蘭)
Phaius flavus
ラン科ガンゼキラン属
高知県高知市牧野植物園


かつては本州から四国、九州、沖縄にかけて自生地があった。鮮やかな色合いと艶やかな姿があだとなり、園芸用に採集・盗掘され、大激減。今や野生ではほとんど見ることができない。これは野生種を育てたもの。
二月
シマツレサギ(島連鷺)
Platanthera boninensis
ラン科ツレサギソウ属
東京都小笠原村父島

本土から約1000q離れた絶海の孤島、小笠原諸島は固有種の宝庫。昔、無人島(ムニン島)と呼ばれたため、ムシンxxxと名(学名ではbonin-xxx)の付く植物が多い。名前の由来は、鷺が連れ飛ぶ様子からついた。
三月
ミノコバイモ(美濃小貝母)
Fritillaria japonica
ユリ科バイモ属
三重県いなべ市藤原岳

日本固有種であるコバイモ属は未認定も含めて9種あり、その内6種が絶滅危惧種に指定されている。いずれも早春に咲き、周囲の木々が葉を広げる頃、静に地中に帰る春の妖精(スプリング・エフェメラル)だ。
四月
セイシカ(聖紫花)
Rhododendron latoucheae
ツツジ科ツツジ属
沖縄県竹富町西表島

シャクナゲとツツジの中間型で石垣島と西表島に分布。自生地を見つけることが難しく、幻の花といわれる。この花は浦内川の川べりで見た。濃いピンク色で、中国春秋時代の美女、西施から「西施花」の別名がある。
五月
ジンリョウユリ(神領百合)
Lilium japonicum var. abeanum
ユリ科ユリ属
徳島県那賀町

西日本に分布するササユリ(固有種)の変種で、蛇紋岩地に咲く。ササユリに比べてやや小型だが花の色は濃く、ユリの中では最も美しいとされる。徳島県神領町で初めて採集されたため、この名が付いた。
六月
タキユリ(崖百合)
Lilium speciosum Thunb. var. clivorum
ユリ科ユリ属
高知県高知市土佐山

日本の固有種であるカノコユリの変種。名前にタキ=崖の字があてられるように、崖地や斜面から垂れるように咲く。ちなみにカノコユリは直立する。カノコは鹿の子で、赤い点が鹿の背のまだら模様に似ているため。
七月
メコノプシス・レギア
Meconopsis regia
ケシ科メコノプシス属
ネパール・ラムジュンヒマール

ネパール中部ラムジュンヒマールに分布する大型の青いケシ。
同属のパニクラータとよく似ているが、雌しべの先端(花柱)が緑黄色で区別できる。レギアとは「王」の意味。青いケシのキングである。さて、女王は?
八月
メコノプシス・シミコテンシス
Meconopsis simikotensis
ケシ科メコノプシス属
ネパール・フムラ地区シミコット

ネパール最西部、フムラ地区に咲く青いケシ。刮ハの先端部がディスク状になるディスコギネ亜属で、仲間はネパールの他、ブータンやチベットでも見られる。カイラスに続く巡礼路に沿った峰々に咲く。
九月
イイデリンドウ(飯豊竜胆)
Gentiana nipponica var. robusta
リンドウ科リンドウ属
福島県喜多方市飯豊山

ミヤマリンドウの変種で、飯豊山地の固有種である。違いは、本種の花冠副片が開花時に直立し、雨から花粉を守るため花喉を被うことである。近い種類に北海道のリシリリンドウ(利尻竜胆)がある。
十月
ダイサギソウ (大鷺草)
Habenaria dentata
ラン科ミズトンボ属
高知県高知市牧野植物園

サギソウ(世田谷区の花)より丈が高いためこの名が付いた。サギソウは花弁に細かいスリットが入るが、本種には見られない。また、属が異なる。かつては山間部の畦道などで見られたが、盗掘などで激減した。
十一月
ミカエリソウ(見返草)
Leucosceptrum stellipilum
シソ科テンニンソウ属
鹿児島県垂水市高隈山

シソ科のほとんどは草(草本)だが、本種のみ茎が木化した木本。紅紫色の花を穂状に付け、下部から開花してゆく。花の美しさに思わず見返ることからこの名が付いた。別名にイトカケソウ(糸掛草)がある。
十二月
ツメレンゲ(爪蓮華)
Orostachys japonica
ベンケイソウ科イワレンゲ属
香川県小豆島町寒霞渓

乾燥した岩場に生息する多肉植物。下部のロゼット状の葉の形を仏が座る蓮華座に見立て、葉先が尖っていることからツメ(爪)に見立てて名づけた。茎に穂状についた白い小さな花から赤い葯がのぞいている。
裏表紙
スルガジョウロウホトトギス(駿河上臈杜鵑)
Tricyrtis ishiiana var. surugensis
ユリ科ホトトギス属
静岡県富士宮市毛無山

ジョウロウホトトギの仲間は日本では5種確認されている。いずれも絶滅危惧種である。北向きの湿った岩場に生息する。本種は丹沢山に咲くサガミジョウロウホトトギス(相模上臈杜鵑:Tricyrtis ishiiana)の変種とされる。最初の名付け親は牧野富太郎で、高知県越知町の横倉山で採取した。宮廷の女房(上臈)の優雅さを表していると見て、命名。。


代金と寄付額


  四季の花々カレンダー 1部について
  販売価格 − 1,000円(送料別)
  寄付額   − 1,000円
  送料は5部まで- 200円
(10部まで400円、以後5部増えるごとに200円づつ増えます)

寄付先団体
これまでの7年間、東日本大震災の震災遺児への奨学金支援を行っている「公益財団法人みちのく未来基金」に寄付(総額160万円)してきました。幸い、奨学金基金が予定額に達したため、奨学金用の募金を停止しました。(支給業務は続くため財団運営については寄付金を受け付けています)
このため、購入者の皆さまにアンケートを実施するなどして、新たな寄付先を検討してきました。その結果、次の3団体(団体名をクリックすると団体のホームページにジャンプしますので、活動内容をご確認ください)を寄付先の候補にし、購入者の皆さまが寄付先を選べるようにしました。選ばれた寄付先によっては、税控除の対象とならないケースもありますので、ご注意ください。

公益財団法人みちのく未来基金 (引き続き財団の運営支援のため、寄付します:税控除団体)
あしなが育英会 (災害や病気などで親を亡くした遺児や東日本大震災遺児への奨学金や教育支援:税控除の対象になりません)
セイブ・ザ・チルドレン(Save the Children) (ウクライナ難民支援を始め、人道支援やこどもの保護活動など:税控除団体)
(複数部を購入の場合、複数の団体へ寄付できます)
購入者名で寄付します

なお、寄付は強制ではありませんので、「寄付をしない」という選択肢も用意しました(この場合、代金はカレンダー作成費に当てられます)。

お申込み方法
お申込みはここをクリックして専用フォームに記入するか、または(
https://forms.gle/5Vr43sjACr55QEan7)をコピーしてでブラウザーに貼り付け検索してください。専用フォームが使えない場合はmatsunaga*insite-r.co.jp(*の部分を@に変更)に下記事項をお知らせください。
1.ご希望部数
2.送付先(連絡先)
3.寄付先団体(複数の場合、団体ごとに部数。または、寄付しない場合は「寄付なし」と記入)

お支払いは銀行振込になります。振込先はカレンダー送付時にお知らせいたします。

カレンダーホルダー
初めて購入される方や昨年購入されなかった方にはカレンダーホルダー上辺の角が垂れるのを防止する吊り具)をお付けします。昨年ホルダーをお求めでなかった方、もしくは紛失された方で必要とされる方はカレンダー注文時に一緒にお申し込みください。
数が限られていますので、昨年購入された方は、差し替えてお使いください。

 上辺が垂れるケース    ホルダーを使った場合
   →  
カレンダーホルダーの使い方
   

(2021年は、123名の方のご支援で45万1000円を寄付することができました)


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2022.10.26 upload


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